こんにちは、福岡県久留米市で創業支援に力を入れている行政書士の権藤涼太です。
私自身も20代で輸入雑貨店を独立開業、また現在では雑貨店とカフェを併設した複合型店舗を立ち上げ、経営してきた経験があります。
今日は、創業期に誰もが一度はぶつかる「3つの壁」と、それを乗り越えるための具体的な処方箋をお伝えします。
壁①「何から手をつけたらいいか分からない」
創業前に最も多く寄せられるのが、この悩みです。
アイデアはあるけれど、「開業届っていつ出せばいいの?」「融資?補助金?許認可?」と混乱してしまい一歩踏み出せないパターンです。
「全体像を可視化して、優先順位を決めること」
まずは以下のようなチェックリストを使い、やるべき項目を“見える化”しましょう。
- 事業内容の明確化(目的・ターゲット・利益構造)
- 開業スケジュールの仮組み
- 必要な資金と調達ルートの検討(融資・補助金など)
- 許認可・届出などが必要かの確認(飲食店/古物商など)
- 集客・広報戦略の土台作り(ホームページ・SNS・Googleマップなど)
頭の中で考えているだけではなかなか整理がつかないことも、文書化したりアウトプットしてみることで開業への道筋がしっかり見えてきます。
壁②「お金のことが不安すぎる」
創業支援で最も多い“心のブレーキ”がこれです。
自己資金が少ない、家族の理解が得られない、融資に通る気がしない——。
不安が不安を呼び、計画が止まってしまうケースもあります。
「資金の見通しを“数字”で確認し、必要な支援策を活用する」
- 政策金融公庫の創業融資(低金利・無担保が魅力)
- 小規模事業者持続化補助金(HP制作・広告費など資金用途は幅広く採択率も高めです)
- 商工会・商工会議所との連携(信用保証・推薦制度など)
数字にしてみると、「想像よりも現実的にやれる」と感じられるケースが多いです。
私自身も、開業時には実際に事業計画の相談をしたり創業セミナーを受けてみたり…そして実際に融資や補助金申請なども自ら経験しています。
壁③「本当に自分にできるか自信が持てない」
SNSやネットで成功例を見るほど、「自分には無理かも…」と不安になってしまう夜もありますよね。
特に、周りに起業経験者がいないと、その不安は“孤独感”としてのしかかってきます。
そんなとき大切なのは、“ひとりで全部やろうとしないこと”。
- 書類のことは、ふわっとでも行政書士など精通した人に相談してみる
- 広報やSNSは、プロの視点を借りるという選択肢もある
- 資金の悩みは、商工会や信用金庫にも頼っていい
創業者にとって一番大切なのは、「全部を完璧にこなすこと」ではなく、
「必要なときに、必要な人を頼る判断ができること」なんです。
不安になった時こそ、“話せる相手がいる”ということ自体が、大きな安心材料になります。
あなたの想いに寄り添い、情報を整理し、一緒に次の一歩を探せる人が、きっとどこかにいます。
もちろん、私もその一人として、お手伝いできればと思っています。
おわりに
創業には、“見えない不安”がたくさんついて回ります。
だからこそ、私はただの書類屋さんではなく、一緒に考え、一緒に進める伴走型の行政書士でありたいと思っています。
「こんなことで相談していいのかな?」
そんな不安が、次の一歩を遅らせる前に。ぜひ気軽に声をかけてみてください。
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